画像:enひかり公式サイト
今この記事をご覧になっているあなたは、
「enひかりの速度や評判(口コミ)が気になる...」
「enひかりが自分に向いているインターネット回線なのか知りたい」
といったことをお考えのことかと思います。
結論から言いますと、僕としてはenひかりはあまりおすすめできません。はっきり言ってしまえば「光回線のコストはあまり気にしない」「スマートフォンは持ってないので、ネット回線は別になんでも良い」という方向けのサービスだと思います。
なぜかといいますと、
- △開通工事費がかなり高い
→(初回最大17,000円の請求あり) - △キャッシュバック(CB)が一切ない
→(月額料金と相殺できず、結果として利用料コストを押し上げる) - △手持ちのスマートフォンとのセット割引が一切適用されない
→(光回線+スマホのセット割ができないのはかなり致命的) - △顧客対応(コールセンター)の実績年数が競合他社と比べて少ない
→(競合他社となる老舗事業者の実績がかなり強い)
といった理由があるためです。一見して安い月額料金と違約金ゼロのセールスコピーはたしかに魅力的に見えますが、やっぱり上記デメリットがかなり気になるのが正直なところです。
開通工事日の観点でいえばDMM光やソフトバンク光に軍配があがりますし、スマートフォンとのセット割の観点でいえばドコモ光(GMO) や@nifty光、ソフトバンク光 に圧倒的に軍配が上がります。もちろん、どの光回線もキャッシュバック付きです。
(参考:「enひかり」よりおすすめできる光回線)
- DMM光 (格安スマホ(DMM Mobile)とのセット割あり+CB+工事費全額無料)
- ソフトバンク光 (Softbankスマホとのセット割あり+CB+工事費全額還元)
- ドコモ光(GMO) (ドコモスマホとのセット割あり+CB+条件付き工事費無料)
- @nifty光 (auスマホとのセット割あり+CB)
目次
enひかりの料金・キャンペーン情報など
enひかりのキャッシュバック額
2021年現在、enひかりでは残念ながらキャッシュバックは実施されていません(キャッシュバックなし)。
enひかりの競合回線(ライバル回線)の多くは現在キャッシュバックキャンペーンを実施中のため、この「キャッシュバックなし」という点は明らかなマイナスポイントといえるでしょう。
参考までに、現在キャッシュバックキャンペーンを実施中の競合回線(ライバル回線)を表にまとめました。キャッシュバック額を重視する方はかなり多いと思いますので、ぜひ以下の光回線と比較検討してみてください。
◆enひかりの競合回線
(五十音順) | 最大キャッシュバック額 |
enひかり | ×キャッシュバックなし |
@nifty光 | ◯10,000円 |
DMM光 | ◯5,000円+工事費全額無料 |
NURO 光 | ◎35,000円 |
OCN光 | ◯10,000円 |
So-net光 | ◎30,000円+工事費全額還元 |
ソフトバンク光 | ◎30,000円 |
ドコモ光(GMO) | ◯15,500円 |
ビッグローブ光 | ◎33,000円 |
enひかりの料金プラン&割引
enひかりの料金プランは、戸建てタイプと集合住宅タイプとで料金が少し異なります。
戸建てタイプ | 集合住宅タイプ |
4,300円 | 3,300円 |
表の通り、en光はインターネット回線としては「比較的安いタイプ」の回線といえるでしょう(相場は3,500円~4,000円)。
ただし、この料金設定には注意点(デメリット)があります。
それは2021年現在、enひかり光は携帯・スマホとのセット割引が一切ないという点です。
enひかりの競合回線(ライバル回線)には携帯・スマホとのセット割がほぼ確実に存在するため、この「携帯セット割なし」という点も他社と比べてかなり遅れを取っているマイナスポイントといえます。
◆enひかりの競合回線(携帯セット割)
(五十音順) | 携帯セット割 |
enひかり | ×なし |
@nifty光 | ◎あり(au) |
NURO 光 | ◎あり(Softbank) |
OCN光 | ×なし |
So-net光 | ◎あり(Sofbank) |
ソフトバンク光 | ◎あり(Softbank) |
ドコモ光(GMO) | ◎あり(au) |
ビッグローブ光 | ◎あり(au) |
enひかりの通信速度
enひかりはv6プラス通信(後述)に対応しているため、時間帯にかかわらず良好なスコアが記録されます。この点は安心して大丈夫です。
実測値ベース(平均)では概ね、
- 集合住宅(50Mbps~90Mbps)
- 戸建て住宅(100Mbps~300Mbps)
を基礎数値とした通信速度が計測されることでしょう。
enひかりのそのほかの特徴
v6プラスが有料だが利用できる(初期工事費2,000円、月額利用料180円)
enひかりはv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6)の通信規格に対応しています。
※先述のDMM光 やドコモ光(GMO) 、@nifty光 、ソフトバンク光 ももちろん対応しています。
このv6プラスの通信規格には「 インターネット利用者で混雑する夜間でも通信速度が一定になる(遅くなりにくい)」という特徴・メリットがあるため、どの光回線を使うにしても必ず適用しておきたいものです。
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【v6プラス】無料オプションで爆速に!「遅い」「重い」を解決するおすすめのネット回線(プロバイダ)&ルーター
遅いネット回線はv6プラスにより無料で解決しましょう。2018年現在のv6プラス対応のネット回線(プロバイダ)&ルーターをまとめました。
ただし残念なことに、enひかりではこのv6プラスを利用するのに有料オプションへの加入が必要となります(初期工事費2,000円、月額利用料180円)。
v6プラスはほとんどの光回線事業者で無料で提供されています。つまり、一見して安い月額料金はv6プラスを有料オプションという形で回収するモデルとなっているのです...。
このv6プラスの利用コストを少しでも抑えるコツですが、enひかりの本契約と同時に申請すれば初期工事費の分については免除されるようです。もしenひかりでv6プラスを利用する場合は、新規加入タイミングで同時申請を忘れないようにしましょう。
v6プラス(IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6)の技術的な仕組みについては過去に記事でまとめたので、以下を参考にしてください。
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【v6プラス】次世代通信方式「IPv6 IPoE+IPv4 over IPv6」の仕組みとは?安定・高速を支えるバックエンドの通信テクノロジー
v6プラスの通信高速化メリットを支える仕組みである「IPv6 IPoE」と「IPv4 over IPv6」の仕組みを、IT初心者向けに超やさしく解説してみました。
固定IPが有料で取得できる(初期工事費2,000円、月額利用料700円)
自宅でWebサーバーやVPN(Virtual Private Network)などを利用する方向けの「固定IP」が利用できます。
ただしこちらも初期工事費が2,000円、月額利用料が700円の有料オプション扱いです。
固定IPを仕事中によく使用する僕個人としてはめちゃくちゃ良いサービスだと思うのですが、一般的なユーザーの方、というより「IP」の意味が分からないユーザーの方にとっては無用の長物といえるサービスかもしれません。
参考リンク
まとめ(enひかり以外の光回線もちゃんと検討しよう)
コスト面であまり細かいことは気にしないという方でなければ、enひかり以外の光回線もしっかり検討しましょう。
ドコモ光(GMO)
ドコモ光(GMO)
月額料金:4,000円(IPv6通信料込み)
開通工事費:条件付きで全額無料※
スマホ割:◎あり(ドコモのスマホ料金が安くなる)
キャッシュバック:◎あり※
※開通工事日の無料条件、CB額の最新状況はキャンペーンサイトを参照してください。
@nifty光
@nifty光
月額料金:3,980円(IPv6通信料込み)
開通工事費:15,000円
スマホ割:◎あり(auのスマホ料金が安くなる)
キャッシュバック:◎あり※
※CB額の最新状況はキャンペーンサイトを参照してください。
ソフトバンク光
ソフトバンク光
月額料金:3,800円(IPv6通信料込み)
開通工事費:◎全額還元
スマホ割:◎あり(Softbankのスマホ料金が安くなる)
キャッシュバック:◎あり※
※CB額の最新状況はキャンペーンサイトを参照してください。